数理科学プロジェクト 信州数理科学研究センター

数理科学談話会 (特別企画)

数理・自然情報科学科では,数理科学談話会の特別企画として,数学の専門家を学外から何人かお招きして,数学の興味あるトピックを,学生の手持ちの予備知識でも理解できるような形で紹介していただくことを計画しています。卒業研究のゼミ選びを間近に控える学部3年生にとってはちょっとハイレベルに感じられるかもしれませんが聞く人の姿勢次第です。すでに専門分野のゼミに取り組んでいる4年生や大学院生にとっては,数学の世界を展望するのに参考になるでしょう。
タイトルだけを見て,「自分には難しすぎる」とか「自分の関心のあるテーマではない」などと決め付けるのでなく,実際に談話会に出席して話を聴いてから判断してください。ふだんの授業とは違う目で見ると思わぬ発見があるかもしれません。講師の先生の研究生活における経験談からは,卒業研究や修士論文作成に取り組む人たちにとっての,ヒントやアドバイスのようなものを得ることができるかもしれません。
以下、2007年度の予定です。
2007年11月8日(木) 15:30〜17:00
講師: 佐久間一浩 (近畿大学理工学部)
演題: 「一次独立なベクトル場の存在と折り目写像の存在問題 ・・・モース理論の一般化を巡って・・・
2007年11月20日(火) 15:00〜16:30
講師: 守 真太郎 (北里大学理学部物理学科)
演題: 「デフォルト連鎖と確率モデル
2007年12月18日(火) 15:00〜16:30
講師: 蟹江幸博氏 (三重大学教育学部)
演題: 「巨匠に学ぶ微積分・・・アルキメデス,フェルマー,オイラーの足跡をたどる・・・
2008年1月21日(月) 15:00〜16:30
講師: 谷村 省吾氏 (京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻)
演題: 「ダブルスリットにおける干渉縞と経路識別の相補性と不確定性関係−古くて新しい量子論のパラドックス−
2008年1月24日(木) 15:00〜16:30
講師: 功刀直子氏 (東京理科大学理学部第一部数学科)
演題: 「有限群の表現論入門
2008年1月30日(水) 15:00〜16:30
講師: 好村 滋行 (首都大学東京)
演題: 「弾性殻の座屈−ファラーレンからピンポン玉まで−
2008年2月13日(水) 15:00〜16:30
講師: 野村 祐司 (愛媛大学理工学研究科電子情報工学専攻)
演題: 「グラフ上のラプラシアンとスペクトル
2008年3月6日(木) 15:00〜16:30
講師: 池田 岳 (岡山理科大学応用数学科)
演題: 「シューベルト幾何と特殊多項式
2008年3月7日(金) 15:00〜16:30
講師: 渡邉 哲 (京都大学大学院工学研究科)
演題: 「2次元・3次元コロイド結晶の普遍的な形成条件