2010年2月22日(月)
15:30 - 17:00
海底に見られる規則的微地形の不思議
~ウェーブリップルマークの多様性とその要因~
講演者:関口 智寛氏
(筑波大学陸域環境研究センター)
ウェーブリップルマークとは浅海域に遍在する波形の微地形で,波浪が底面付近にお
こす振動流と海底堆積物の相互作用により自己組織化します。今回の発表ではウェーブリップルマークの形状について,
(1)振動流条件の変化
(2)干渉波下で生じる複雑な2次元振動流がおよぼす影響
について,「アナログ」実験の結果をもとに紹介します。
世話人:村越直美(物質循環学科)
2009年12月22日
16:30 - 17:45
タイトル:Complex Pisot numeration systems and self-similar tilings
講演者:伊藤 俊次 氏
(金沢大学大学院自然科学研究科)
β > 1 を実Pisot 数とするとき,変換 T_β : [0, 1) → [0, 1),T_β x = βx − [βx] は,x のβ 展開 x = Σ_{k=1}^∞ {ε_k(x)}/{β^k}, ε_k ∈ {0, . . . , [β]} を導き出し,力学系の世界に豊かな話題を提供してくれる.このβ 展開の世界を複素化し,複素Pisot 数展開の世界を構築することが,果たして可能なものだろうか.この問いに一石を投じることを試みる.
世話人:乙部 厳己 氏
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室
2009年12月22日
15:15 - 16:15
タイトル:The correlation dimension of low complexity sequences
講演者:牛 敏 氏
(北京科学技術大学・信州大学)
We will introduce some elementary properties of combinatorics on words. Fibonacci sequence and Thue-Morse sequence play an important role in low complexity sequences, which provide some interactions between ergodic theory, number theory and symbolic dynamics. We will give an elementary introduction to correlation properties, and some examples of computations of correlation functions and correlation dimensions.
世話人:乙部 厳己 氏
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室
2009年10月16日
16:30 - 18:00
タイトル:Categorical Algebra and Coalgebra in Computer Science
講演者: 蓮尾 一郎 氏
(京都大学数理解析研究所)
圏論的に定義される algebra の概念と,その双対としての coalgebra の概念は,algebra = program, coalgebra = system という対応において理論計算機科学において重要な役割を果たします.今回の発表ではこの役割について,インフォーマルにお話させてください.さらに,
- program と system をつなぐ "structural operational semantics" の bialgebraic なモデリング,また
- それの microcosm principle を用いた「2次元への」拡張
についても聞いていただきたく思います.
世話人:玉木 大 氏
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室
タイトル:準相対論的粒子と量子場の系のスペクトル解析
講演者:佐々木 格 氏
(信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点)
準相対論的な粒子と量子場が相互作用している系を数学的に定義しモデルの物理的解釈を説明します。そして系のハミルトニアンの基底状態の存在についての証明の概略を紹介します。最後に未解決問題・今後の課題について議論します。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室