2011年3月10日
2:30PM - 3:00PM
タイトル:Spatial Asymptotic Behaviour for the Boussinesq Flow in Half Space
講演者:Raphael Schultz 氏 (Darmstadt工科大学/早稲田大学)
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年2月4日
3:00PM - 4:30PM
タイトル:培養基型方程式における種の安定共存と侵入可能性
講演者:齋藤 保久 氏 (全南大学 (韓国) )
  個体群動態における競争理論は、直接競争と資源利用競争に対して別々の発展を遂げてきた。しかしながら、これら2種類の競争を併せ持つ相互作用系における種の共存機構は、まだよくわかっていない。本講演では、一般の種内及び種間の直接競争を考慮した培養基(chemostat)型の資源競争モデルを構築し、1種類の資源をめぐって競争する生物種の共存について議論する。生物学的に起こりそうにない状況を除いた上で、安定に共存する種の数を決定するための必要十分条件を導出し、さらにはその条件が各生物種の侵入条件と一致することを示す。この主結果から、直接競争が種内のみの場合には、種内競争が強くなれば共存する種の数が増えることが、単純なグラフを利用して理解できる。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年1月25日
4:30PM - 6:00PM
タイトル:臨界Sobolev空間の最適な局所特異性に関して
講演者: 和田出 秀光 氏 (大阪市立大学数学研究所)
  Sobolev空間の中で臨界と呼ばれる臨界Sobolev空間の性質を考察する。ここでの臨界の意味は、Sobolev空間に特異性のある関数が含まれるか否かという意味である。このとき、実際に、どのような具体的な関数が臨界Sobolev空間に属するのかを明確にすることによって同空間の性質を調査する。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年1月13日
5:00PM - 6:00PM
タイトル:Small Value Probabilities and Their Applications
講演者:Wenbo V. Li 氏 (University of Delaware)
  Small value probability studies the probability of the rare events that positive random variables take smaller values than typical ones. We will provide an overview on current and emerging opportunities in the area, including negative moments’ estimates and applications to smoothness of probability laws via Malliavin calculus.
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年1月13日
3:30PM - 5:00PM
タイトル:ナノ空間での吸着相挙動と吸着誘起構造転移
講演者:宮原 稔 氏 (京都大学工学研究科 )
  ナノ空間の分子集団は,細孔壁からの引力場やナノスケール界面の効果によって,バルク相とは顕著に異なる相挙動を示す。これを概観したのち,多孔性配位高分子(あるいはMOF)系のナノ多孔体でしばしば観測される吸着誘起構造転移に関する最近の成果を紹介する。すなわち,これらのナノ多孔体は,吸着に誘起された骨格構造転移によってステップ的な吸脱着を示す-いわゆる「柔軟な」-特性が見られるが,その吸着-転移の機構には不明な点が多い。GCMC法と自由エネルギー解析の観点から,その機構解明と定量的予測を目指した検討事例を紹介する。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年1月11日
4:30PM - 6:30PM
タイトル:自由群の自己同型群のねじれ係数コホモロジーについて
講演者:佐藤 隆夫 氏 (京都大学大学院理学研究科 )
  「群のコホモロジーに関する入門的講義」非専門家及び,学部学生,大学院生を対象とした群のコホモロジーに関する入門的講義を行う。群のコホモロジーは元来位相幾何学的な研究から誕生したもので,その後代数的な理論が整備され現在に到っている。講演では,位相幾何学的な背景や意味についても紹介するとともに,代数的な計算法,特に,群の表示を用いた1次元や2次元のコホモロジーの解釈,計算についても具体例を用いて紹介したい。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2010年12月20日
4:00PM - 5:30PM
タイトル:連立方程式とグレブナー基底
講演者:大杉 英史 氏 (立教大学理学部 / JST CREST)
  グレブナー基底とは,多項式環のイデアルの「良い」性質を持つ生成系であり,キーワードとして,「多変数多項式の割り算」が挙げられます。さまざまな分野において応用があることが知られていますが,本講演では,最も基本的な応用である,連立方程式における変数消去を中心として,グレブナー基底理論の概要を紹介します。(環やイデアルについての知識は必要ありません。)
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2011年12月17日
4:00PM - 5:30PM
タイトル:確率微分方程式に関する話題
講演者:志賀 徳造 氏 (東京大学大学院数理科学研究科 )
  伊藤清による確率微分方程式の理論が誕生しすでに70年近くになります。この間,まずは解析学、次には幾何学等の数学内部での関係を深めると同時に,物理,生物,経済,ファイナンス等の他分野との連携も深め,さらに発展しつつあります。この講演では私が40年に渡って関わってきた分野での確率微分方程式の諸問題について,お話したいと思っています。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2010年12月14日
3:30PM - 5:00PM
タイトル:液晶における散逸構造と時空カオス
講演者:日高 芳樹 氏 (九州大学大学院工学研究院)
 ディスプレイに応用されている液晶は,われわれの日常生活においてなくてはならない物質であるが,その光学的・電気的性質を利用した「目に見える物理系」として,基礎物理学にも「応用」されている.本講演では,その中でも最も活発に行われている液晶を用いた散逸構造の非線形動力学・統計力学的観点からの研究を紹介する.
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2010年11月26日
4:30PM - 6:00PM
タイトル:素数ゼミの秘密:ノアの箱舟に乗ったセミたち
講演者:吉村 仁 氏 (静岡大学創造科学技術大学院)
 アメリカの中西部から東部にかけて、地域ごとに17年もしくは13年に1度だけ、町がセミだらけになるほど大発生するセミがいます。周期が世界一長いことでも変わっていますが、もっと変なのは17年や13年という素数の周期にしか大発生しないことです。国内では、科学は、知識(結果)の蓄積とか技術の開発と混同されがちですが、本当はまるで違います。不思議な謎を探すこと、それに答えること、そのプロセスが科学です。自分が素数ゼミになりきり,氷河期にどうしたら子供が残せるかを1つ1つ考えて、進化(歴史)の謎を解いてみました。この講演では、The American Naturalistという世界トップの雑誌に載せた当初の発想と、その妥当性を世界に納得させるまでのプロセスについてお話いたします。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2010年11月16日
4:00PM - 5:00PM
タイトル:The Numbers associated with the links of hypersurface simple K3 singularities
講演者:片長 敦子 氏 (信州大学全学教育機構)
 特異点の集合における単純K3特異点の位置関係を説明した後、特に超曲面単純K3特異点のリンクに関係するいくつかの数について紹介します。
会場:理学部A棟4階 数理自然情報合同研究室


2010年10月17日
3:00PM - 6:30PM
タイトル:導来圏の次元について
講演者:相原 琢磨 氏 (千葉大学大学院自然科学研究科)
論文 S. Oppermann and J. Stovicek, Generating the bounded derived category and perfect ghosts を基にして,Noether多元環上の有限生成加群の圏の有界導来圏の三角圏としての次元の有限性について議論する。
会場:理学部第8講義室


2010年7月23日
1:15PM - 2:15PM
タイトル:Very Weak Solutions to the Navier-Stokes Equations in General Unbounded Domains
講演者:Paul Felix Riechwald 氏 (Darmstadt 工科大学/東北大学)
会場:理学部A棟4階 数理・自然情報合同研究室