群論と対称性
maxima のグラフの出力と LaTeX への取り込み

maxima でグラフを書かせる方法は既に学んだであろうが、それを LaTeX に取り込む方法を説明する。

画像ファイルの作成

画像ファイルを作成する最も簡単な方法は「スクリーンショットの取得」である。 画面をそのまま画像として保存することができるので、 実行後に適当な画像編集ソフト (例えば GIMP - GNU Image Manipulation Program) に貼りつけて編集すればどのソフトウェアでの出力でも可能である。 編集後のファイルは eps (Encapsulated Post Script) で保存する。

maxima のグラフ出力はディフォルトでは画面となっている。 これをファイルに変更するには以下のようなオプションをつけて実行する。

(%i1) plot2d(x^2, [x,-1,1], [gnuplot_term, "postscript eps color"], [gnuplot_out_file, "dummy1.eps"]);
(%o1) 
(%i2) plot2d(x^2, [x,-1,1], [gnuplot_term, "postscript eps mono"], [gnuplot_out_file, "dummy2.eps"]);
(%o2) 
(%i3) plot3d(x^2-y^2,[x,-1,1],[y,-1,1],[gnuplot_term,"postscript eps monochromer"], [gnuplot_out_file,"dum.eps"]);
(%o3)                                   false
gnuplot_term のオプションに color を指定すればカラーで、 mono を指定すればモノクロでの出力となる。 gnuplot_out_file で出力ファイル名を指定する。 成功すれば指定した名前のファイルができるので、 ファイルマネージャから開けば、その内容を確認できる。 plot3d ではモノクロにするのに mono ではなく monochromer と指定するらしい。 最終的に印刷をする場合、モノクロプリンターを使うのであれば、 はじめからモノクロの画像を利用した方が期待した通りの出力が得られるであろう。

LaTeX への取り込み

eps ファイルを LaTeX に取り込むには、まず graphicx パッケージを読み込む。

\documentclass{article}
\usepackage{graphicx}
そして eps ファイルを挿入したい場所に
\includegraphics{dummy1.eps}
\includegraphics[scale=0.5]{dummy1.eps}
\includegraphics[height=4cm,width=1.5cm]{dummy1.eps}
などとする。 はじめの例は単なる読み込み。 2 行目はスケールを指定した拡大や縮小、 3 行目は縦横を指定した変形である。


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Akihide Hanaki (Shinshu University)