群論と対称性 (4) Maxima を使う (2)


Maxima 入門ノートの5,6章を行う。 5章ではリスト、ベクトル、行列の扱いについて学ぶ。 6章では簡単なプログラミングを行う。

演習 : Maxima 入門ノートの5章をざっと読み、リストの扱い、ベクトル、行列などの計算の仕方を確認しなさい。

演習 : Maxima 入門ノートの6章をざっと読み、条件分岐、反復命令について確認しなさい。 またデータファイルの扱いなどをa学びなさい。 (csv ファイルを扱うためには numericalio.lisp というファイルを読み込む必要がある。 しかし説明にある場所を指定してもそこにはないであろう。 ターミナルから「locate numericalio.lisp」とすることで、このファイルの絶対パスを調べることができる。)

演習 : 与えられた実数が正なら 1、負なら -1、0 なら 0 を返す関数を定義しなさい。

演習 : 与えられた自然数 n に対して、 1 から n までの和を求める関数を反復命令によって定義しなさい。


バッチモードを使う

maxima で複雑なことを行うようになると、端末にコマンドを間違えずに入力することが大変になってくる。 誤って入力しても簡単に修正できるエディタなどでコマンドが記述できると楽である。 これを最も簡単に行うには、エディタで書いたコマンドをコピーして maxima に貼り付けることである。 しかしコマンドが多くなると、これも楽ではない。 そこで maxima にはバッチモードというものがある。 一連のコマンドをファイル、例えば test.maxima、に記述しておき


mathsci[10]$ maxima -b test.maxima
のように実行する。すると一連のコマンドが実行され、maxima は自動的に終了する。 実行結果は画面に表示されるが、これを保存しておきたいときには

mathsci[10]$ maxima -b test.maxima > output
のようにリダイレクトを用いればよい。

演習 : 適当にいくつかのコマンドを書いたファイルを用意し、 バッチモードを試してみなさい。


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Akihide Hanaki (hanaki@shinshu-u.ac.jp)