極限吸収原理とは自己共役作用素の連続スペクトルを解析する為の手法の事であり、これによってミクロな粒子の散乱理論を数学的にきちんと構成する事が出来る。本講演では場の量子論に現れるハミルトニアンの極限吸収原理を抽象的な作用素論の観点から論じたい。