非 PostScript プリンタの場合

プリンタが PostScript 対応でない場合は、多分 ghostscript を使ってデータを変換することになると思います。例えば "sample.dvi" を変換したいならば
% dvips sample > sample.ps
% gs -q -dNOPAUSE -dSAFER -dBATCH -sDEVICE=device -sOutputFile=sample.ext sample.ps
のようになるでしょう。ここで device には適当なデバイス名を指定します。ext としてはそのデータ形式に相応しい拡張子を適当に付ければ良いでしょう。なお自分のプリンタで必要となるデバイスが gs に含まれていない場合は gs をコンパイルし直す必要があります。

さてここでもこれまでの方法に従って TrueType フォントを dvipsk で落してもいいのですが、最終的にはプリンタが必要とする "sample.ext" に該当フォントの文字イメージが含まれていれば良いので、別の方法として ghostscript に全部任せるという選択肢も可能です。そのためには、

  1. psfonts.map に書き加えたエントリのうち、 VFlib を示す「<`」以下の部分を省きます。つまり、 dvipsk に「フォントはプリンタ内蔵である」と思わせる訳です。

  2. 次に ghostscript の日本語まわりの config である kconfig.ps (これは vflib.ps へのリンクかコピーのはずですが) に適当にエントリを加えます。例えば HG 行書体の場合ならば、明朝、ゴシックのエントリの後に
           /Ryumin-Light       4300000 (min)    VFlibkanji
           /GothicBBB-Medium   4300200 (goth)   VFlibkanji
           /Ricoh-HG-Gyosho    4300400 (gyosho) VFlibkanji
           
    のように付け加えれば良いでしょう。
dvipsk で先に落すか、或は一段階延期して ghostscript に任せるかは場合によると思いますが、 例えば PS プリンタがメインである場合には dvipsk で落すようにすれば良いでしょう。

上の処方で 2 のみを行った場合、つまり dvipsk でフォントをダウンロードし、 かつ vflib.ps に上のようなエントリを加えた場合はどうなるかは知りませんが、 多分 dvipsk でダウンロードするのと同じになるのでしょう。