VFlib と日本語ベクトルフォントのインストール

VFlib は日本語ベクトルフォントを扱うための最も基本的なライブラリです。 インストール方法は添付されているマニュアルに詳しく記述されているので、ここでは概略だけをまとめます。

必要なファイル

(1) VFlib 本体 これらについては各地の ftp サイトでたやすく見つけることが出来ます。 最新版については作者の角川裕次さんのページをご覧下さい。

(2) 明朝体、ゴッシック体のための適当な日本語ベクトルフォント

これには様々なものがあります。代表的なものに TrueType フォントがあります。他にも利用可能なフォントがありますが、いずれも使用条件などに注意する必要があります。

インストール

  1. ファイルを展開します。
    % cd $WORK
    % tar zxvf VFlib2-2.24.0.tar.gz
  2. コンパイル&インストールします。
    % cd VFlib2-2.24.0
    % ./configure
    % make
    % make install
    これでライブラリは /usr/local/lib に、ヘッダは /usr/local/include に、index 作成プログラムなどは /usr/local/bin に、vfontcap は /usr/local/share/VFlib/2.24.0 に、それぞれインストールされるはずです。

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次に VFlib で使うための日本語ベクトルフォントのインストール、及び vfontcap の設定を行います。

  1. 日本語ベクトルフォントをインストールします。標準の vfontcap ではフォントを /usr/local/share/fonts (=$FONT) 以下に置くことになっています。例えば TrueType フォントならば $FONT/truetype 以下にフォントをコピーし(又は symbolic link を張る)、ttindex でインデックスファイルを作成します。

  2. vfontcap を編集します。標準では明朝体を min、ゴシック体を goth で参照するようになっていると思います。またこれらが先にインストールしたフォントを指すようになっていることを確認します。必要ならばエントリの書き換え(ないし追加)を行います。
これで一通り設定が終ったことになります。テストプログラム ktest がインストールされているはずなので、これをを実行してみましょう。
% ktest -f min
ここで正常に表示されればインストールは出来ていると思われます。 もしうまく表示されなかった場合は vfontcap の記述を見直してみるのが良さそうです。