Sage days in Japan
Sage days 63
数式処理ソフト Sage に関するワークショップを,
信州大学 理学部 (松本キャンパス)
にて行います.
会場は, 理学部 A棟 4階 401号室 です.
なお, 日曜日, 祝日は建物が施錠されています.
理学部A棟の入り口の自動ドアが開く予定ですので,
そちらから会場までお越しください.
[アクセスなど]
なお, 開催にあたって,
信州大学 学長裁量経費
「表現論を基軸とする数理科学の展開: 信州数理科学研究センター特別重点研究」
からの援助を受けております (参考: 信州数理科学研究センター).
プログラム (Tentative)
10月12日(日)
- (Lunch)
- 13:30-14:30
- 横山 俊一 (九州大学)
-
SageMath Cloud とこれからの Sage の開発について
-
SageMath Cloud とは、Sage の開発チームがサーバを提供し
アカウントを発行する事により、クラウド環境で気軽に
Sage を利用出来るサービスである。特に Windows ユーザが
嵌り易いインストール時の諸問題を回避する事が出来るため
初心者でも気軽に扱う事が出来る。更に TeX 環境も整備されて
おり、アカウント内で文書を作成する事も可能である。
このサービスは以前から提供されていたが、当初は余り
パフォーマンスが芳しくなく、実用に耐えるレベルになったのは
今年の始めくらいからである(現在も幾つか改善すべき点は残っている)。
本講演ではこの SageMath Cloud について初心者向けに紹介する。
また時間の許す限り、今後の Sage の開発に関する幾つかの話題を述べる。
【 SageMath Cloud ウェブページ 】
https://cloud.sagemath.com
- 台風の影響で横山氏の参加はキャンセルとなり, 木村巌による講演となります.
- 15:00-16:00
- 青井 久 (立命館大学)
-
Sage Notebook Server の構築と活用
-
Sage を個人で試すならば,公式の Sage Notebook Server
を利用するのが手軽である.
しかしながら,大学での研究や教育のために利用することを考えると,
安定した稼働や情報発信という観点から,
独自に公開サーバを構築することは有用であると思われる.
今回は,立命館大学理工学部数理科学科で運営している
Sage Notebook Server について,現状と課題について解説したい.
- (Coffee Break)
- 16:30-17:30
- 竹森 翔 (北海道大学)
-
Sageにおける次数2のベクトル値ジーゲル保型形式の計算と開発環境について
-
この講演では主に2つの内容を話します.
1つ目は,講演者が次数2のベクトル値ジーゲル保型形式をSageで計算した際に
得た結果について話します.
伊吹山氏(大阪大学)によるベクトル値ジーゲル保型形式の行列式に関する予想
についてや Sym(10) 値のジーゲル保型形式のなす加群の構造定理などについて
話す予定です.
2つ目は,Sageのプログラムの開発環境について話します.
特に,GNU Emacs内で,Sageを動かしたりSageのプログラムを編集したりする
ためのEmacs lisp package の紹介をします.
- (Banquet)
10月13日(月, 体育の日)
- 10:00-11:00
- 松井 鉄史 (株式会社 ゴーガ)
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Sage と NZMATH
-
Sage と NZMATH はどちらも10年ほど前に誕生した Python を使った数
学用のソフトウェアであり、Sage にはオプショナルパッケージとして NZMATH
が含まれている。本講演では Sage ユーザーに向けて NZMATH の歴史や使い方
などを紹介する。
- 11:30-12:30
- 沼田 泰英 (信州大学)
-
ドキュメントに関する妄想と構想
-
Sage に関する日本語ドキュメントについて,
とりとめなく話す予定.
- (Lunch)
- 14:30-
-
Coding sprint and discussion.
-
``作業''をするセッションです.
今回は, 特に``ドキュメント''に関することを中心的な話題とし,
議論をしたり, コードを書いたりしたいと思っています.
興味のある方は是非ご参加下さい.
また, 他に話題としたいテーマがあれば,
当日提案いただいても結構です.
注意
プログラムのみのページはこちら.
各講演の資料はこちら.
一部のみの参加も歓迎致します.
プログラムは今後変更する場合がありあます.
初日10月12日(日)に懇親会を行おうと考えております.
会場の予約のため10月5日までに,
懇親会への参加を予定されている方は沼田
( nu [at] math.shinshu-u.ac.jp )
までご連絡いただければ助かります.
当日はUstreamでチュートリアルセッションなど
一部の講演を配信するかもしれません.
(こちら)
しかしながら,
機材や担当者などの都合で不完全な配信となったり,
ustreamの配信自体を中止するという可能性もあります.
ご了承ください.
また, 画質などについても期待しないで下さい.
なお, この日程は
第11回 信州 松本そば祭り(2014.10.11-13)
の期間と重なっております.
また連休中であり, 登山客や観光客も多くなるかと思われます.
宿が混雑するかもしれませんのでお気をつけ下さい.
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