Configuring Font Manipulation for NTT JTeX

NTT JTeX のためのフォントの設定

Xdvi の設定

vfontmap を標準的に作成してあれば特に設定は必要ありません。

Dvipsk の設定

Dvipsk の設定というよりはむしろどうやって dvipsk で JTeX の dvi ファイルを処理するかが問題です。つまり問題はフォントをどう扱うかです。一つの方法は何らかの方法(購入する、vf2dnp を使う、etc.)で pk フォントを用意することです。こうすれば NTT JTeX だけを使う場合(pTeX は使わない場合)には様々な日本語化パッチは全て不要になり、問題は直ちに解決します。が、今は ASCII pTeX の環境に NTT JTeX を加えることを考えているので、ここでは NTT のフォントである dm* や dg* を ASCII のフォントである min 及び goth に置き換えることで対処することにします。そのために vftool を使って n2a の virtual font を作成します。

vftool を展開したディレクトリへ移り Makefile を編集します。必要な変数は JFM だけで、例えば
JFM = /usr/local/share/texmf/fonts/tfm/ptex
virtual font を作成します。
% make n2a
生成された font をインストールします。
% mkdir /usr/local/share/texmf/fonts/vf/jtex
% mv vf-n2a/*.vf /usr/local/share/texmf/fonts/vf/jtex

これで一つの dvipsk で ASCII、NTT いずれのファイルも目出たく処理できるようになります。

texmf.cnf の設定

ここでいう texmf.cnf は kpathsea-2.6 対応の $TEXMF/web2c-j/texmf.cnf を指します。次のように修正すれば良いでしょう。

$jlatex2e_inputs = .:$TEXMF/tex/jlatex//:$TEXMF/tex/latex//:$TEXMF/tex/generic//
$jtex_inputs = .:$TEXMF/tex/jtexini//:$TEXMF/plain//:$TEXMF/generic//
$amsjtex_inputs = .:$TEXMF/tex/jtexini//:$TEXMF/tex/amstex//:$TEXMF/tex/plain//:$TEXMF/generic//
$inijtex_inputs = .:$TEXMF/tex/jtexini//:$TEXMF/tex//
TEXINPUTS.jtex = $jtex_inputs TEXINPUTS.inijtex = $inijtex_inputs TEXINPUTS.jlatex = $jlatex2e_inputs TEXINPUTS.amsjtex = $amsjtex_inputs

ここで inijtex のエントリはオリジナルにはありませんが jplain.tex が pTeX 側にもあるので付け加えた方が良いでしょう。 TFMFONTS は fonts と tfm の間の // を / に置き換えて TFMFONTS = .:$TEXMF/fonts/tfm// のようにした方が良いと思います。また pTeX 側で VARTEXFONTS を設定している場合にはその spool も見るように TFMFONTS を修正します。