セミナー (2014年度の記録)

  • 日時 : 2015年2月2日(月) 16:30 - 18:00 
    題目 : 代数的誤り訂正符号の復号法について
    講演者 : 中島 規博 氏(豊田工業大学)
    会場 : 理学部 A 棟 4 階 数理攻究室 (A-427)

    アブストラクト : 代数的な誤り訂正符号の理論は無人の惑星探査機の開発とともに発展し、現在ではDVDやハードディスク、二次元バーコードなどに応用されている。本講演では、特にグレブナー基底の理論と離散フーリエ変換を用いたアフィン多様体符号や射影Reed-Muller符号の復号アルゴリズムを解説し、その復号法の計算量と訂正能力を評価する。



  • 日時 : 2014年11月6日(木) 16:30 - 18:00 ※ 信州トポロジーセミナーと共催です
    題目 : The cyclic homology of truncated quiver algebras and notes on the Hochschild homology dimension and truncated cycles
    講演者 : 板垣 智洋 氏(東京理科大学)
    会場 : 理学部 A 棟 4 階 数理攻究室 (A-427)

    アブストラクト : 本講演の内容は東京理科大学の眞田克典氏との共同研究に基づいた内容である. Cyclic homologyはConnesによって導入さており,多元環のcyclic homologyは森田同値における不変量であることが知られている. 具体的な多元環のクラスに対しては,そのcyclic homologyの加群構造が研究されている. 例えば, Sköldbergは可換環上のtruncated quiver algebra のHochschild homologyの加群構造を決定し,その結果を用いて,Tailleferが標数0の体上のtruncated quiver algebraのcyclic homologyの加群構造を決定している. 本講演では,一般の体上のtruncated quiver algebraのcyclic homologyのスペクトル系列を用いた計算とその結果について説明する. また,計算過程の一部を利用して得られた結果についても説明したい.

  • 日時 : 2014年5月9日(金) 16:30 - 18:00 
    題目 :  Hochschild cohomology of $q$-Schur algebras
    講演者 : 塚本 真由 氏 (大阪市立大学)
    会場 : 理学部 A 棟 4 階 数理攻究室 (A-427)

    アブストラクト : $\mathbb{C}$ 上の $q$-Schur algebraを $S$ とする. このとき $S$ に対して $S$ の $n$ 次 Hochschild cohomology group ${\rm HH}^n(S):={\rm Ext}^n_{S^e}(S,S)$ ($n \geq 0$) が定義される. ここで$S^e$ は $S$ の enveloping algebra $S\otimes_{\mathbb{C}} S^{\rm op}$ とする. 本講演ではこの Hochschild cohomology group の次元について述べる.